- Q. 良い書というのはどのような書なのでしょうか
- A. 一概に良い書を定義することは難しく、あくまでも主観にはなりますが、私は格調の高く、それでいて時代の最先端を行くような斬新な書、というものが良い書だと思っています。ただしここで難しいこととして、格調の高さを求めるときにもちろん古典から外れるわけにはいかないわけですが、そうなると斬新さが失われるのが常なわけです。
- Q. それではどのように格調の高い、最先端な書を生み出すのでしょうか。
- A. まずはひたすらに古典の学習、つまり臨書をするということになります。臨書なくして格調の高い書を為すことはできませんし、古典学習を徹底的にしてきた人は、奇抜なものを書いてもまず格調を失うことがありません。最近よく見る筆文字アーティストや書道家を名乗る人達のほとんどが古典の学習ができてないため、やはり古典学習をしてきた人から見ると滑稽な書に見えてしまいます。奇抜さを求めるがあまり、最も重要なことをおろそかにしているわけです。
そして最先端の書を生み出すためには、書以外の様々なことに興味を持ち、それらで感じたことを書道に輸入するという行いが必要になると思います。豊かな感受性が新たな作品を生むと考えています。
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